世界でたったひとつだけの服

「シュガーマンを観にいくぞ」



昨日の夕方、すでに５時を回っていた時でした。
主人が、意を決したように私にそう言いました。

えっ？やっぱり行くの？こんな天気だけど・・・・
私が心配した理由、それは私が住んでいる浜松市から45km離れた所。

「ユナイテッド・シネマ豊橋18」での上映だったから・・・。
あいにく、この日の天気は最悪。
かなりの雨量で、無事に何事もなく着けばいいんだけど～と、ちょっと不安になったりも。

ここまでして主人が観たかった映画は、

SEARCHING FOR SUGAR MAN シュガーマン 奇跡に愛された男



アンビリーバボーでも取り上げてもらったようですね。

先週の土曜日に、東京へ行ったついでに、長女と一緒に観てきたようなんです。
で、感動して私や次女とも、この話題を共有したかった、ということなんですね。

で、感想は・・・・
はい。正直感動しました。

なんていったら良いのか、人生に起こる奇跡っていったい何なんだろう～って思いました。

人生に突如訪れる成功や名声、はたまた人生のどん底を味わうこと。

そんな自分ではどうしようもない出来事に、決して飲み込まれることなく、日々の日常生活に神聖さを見出して、日々変わらない生き方を選択する人間がいる。

お金や物、成功、夢・・・
これらに執着することなく、淡々と生きていく。

この映画は、１９６０年代後期にデビューしたミュージシャンの話し。

ロドリゲス

彼は、あのボブディランと比較されるほどで、天才とも噂されていた。
ですが、まったく売れることなく、この世界から、ある噂を残して消えていく。

ステージ上で、頭を銃で打って自殺、または焼身自殺・・・

そんなかれのレコードはアメリカでは全く売れなかったのだけど、なんと南アフリカで７０年代中期において、大ブレークしていた・・・・。

さて、この事実がわかったあたりから、衝撃の物語が始まるわけです。
ネタバレはいけないので、ここは避けますが、＾＾；

衝撃の彼の人生を知った時、生きていく上で大切な事って、つまらない日常や、同じ事の繰り返しの日々、決して楽ではない労働、様々な問題を抱えた社会、こんな中にでも何か神聖なものを感じ取っていくことの大切さ。

そうすれば、びっくりするような奇跡、またはその逆なんかが起こっても、自分を見失うことがなくなる、そんな気がしました。



今回は、主人に感謝ですね。
この映画、８月あたりに浜松でも上映の予定があるらしい。
また、観に行ってもいいと思った、久々の映画でした。